データマイニングが秘める可能性

目指せ!データ分析のプロフェッショナル

未知なる法則性を発見する喜び

まるでデータマイニングは無数の星から新しい星座を発見する様なものだ。単に点と点を結び、そこから自由に絵を描くのではなく、輝いている点の陰に埋もれた物語を探し出すようなものである。見えない時には、ただただ暗いだけの闇なのだが、何かをきっかけにして物語りの糸口を見つけると一気に点と点が繋がる。そこに今まで誰も知らなかった星座のような法則が世に現れるのだ。

データマイニングは華やかな仕事というよりも、地道に糸口となる気掛けを探す根気のいる仕事である。だからこそ何もなく見える場所に、光りとなるものを見つけることが出来た時には、「この仕事をしていて良かったな」と感じられるはずだ。営業マンなどは、毎日いろんな会社を訪れる中で、経験則として売り込めるか否かわかってくるものだ。売れるのか売れないのか何度も繰り返しているうちに、即座に感じられるようになるのだ。この経験則とは、外堀から内向きに目的となる受注を見つけることに似ている。ある時は一気にたどり着くことが出来るのだが、経験則ゆえに外堀の外に目を向けることがなくなってしまうのだ。

データマイニングは、経験則のように最初から固定概念を持っているのではない。むしろ感覚をニュートラルにして、関係性が高い物を探し出すのである。そのため、経験則では思いもしない事柄同士が実は密接に関係しているという事実を見つけ出すことができるのだ。決して楽な仕事ではないが、だからこそ法則性を発見した時の感動は他では味わえないものだといえるだろう。